【半導体業界】前工程エンジニアの1日の流れを現役社員が解説|仕事内容や残業のリアル

「半導体工場のエンジニアって実際どんな仕事をしているの?」

この記事では、実際に前工程エンジニアとして働いている筆者が、リアルな1日の流れを紹介します。

半導体業界に興味がある方や、転職を考えている方の参考になれば嬉しいです。


目次

前工程エンジニアとは?半導体工場での仕事内容を簡単に解説

半導体は、スマホやパソコン、自動車など、さまざまな製品に使われています。

その中でも「前工程」と呼ばれる分野では、シリコンウェハ上に回路を形成し、チップを作り込んでいく工程を担当します。

前工程では、

  • 成膜
  • エッチング
  • 洗浄
  • フォト工程

など、多数の工程を繰り返しながら、ナノレベルで加工を行います。

私はその中でも、主に洗浄系の工程に関わっています。

洗浄工程では、加工後に発生する微細な汚れや残渣を除去し、ウェハの品質を維持する役割があります。


半導体前工程エンジニアのリアルな1日の流れ

7:30〜 出社・夜勤引き継ぎ

半導体工場は24時間稼働しているため、まず最初に夜勤帯からの引き継ぎ内容を確認します。

生産状況や装置トラブル、品質異常などが共有されます。

8:00〜 朝ミーティング

チーム全体でミーティングを行います。

ここでは、

  • 当日の生産目標
  • ボトルネック工程
  • 異常発生状況
  • 優先対応事項

などを確認します。

半導体工場では、1つの装置停止が全体の生産に影響することもあるため、情報共有はかなり重要です。

9:00〜 メール・チャット確認

半導体業界はとにかく連絡量が多いです。

社内チャットやメールを確認しながら、

  • 他部署との調整
  • 装置メーカーとのやり取り
  • 品質関連の確認

などを進めていきます。

午前中だけで大量の通知が飛んでくることも珍しくありません。

10:00〜 データ確認・異常解析

担当装置や工程データを確認します。

例えば、

  • 歩留まり低下
  • 装置パラメータ異常
  • 洗浄性能の変化

などが起きていないかを監視します。

問題があれば、関連部署や装置メーカーと連携して原因解析を進めます。

11:00〜 打ち合わせ

新規装置導入や改善案件など、複数のプロジェクトが同時進行しています。

そのため、

  • 定例ミーティング
  • 進捗確認
  • 問題点整理

などの打ち合わせが日常的に入ります。

議事録作成まで担当することも多いです。

12:00〜 昼休憩

昼休憩は1時間あります。

ただ、実際には昼休み中に打ち合わせが入ることもあります。

私は午後の集中力を上げるために、短時間の昼寝をすることが多いです。

13:00〜 現場確認・装置対応

午後はクリーンルームに入って現場確認を行うこともあります。

例えば、

  • 新規装置立ち上げ
  • 改善内容の確認
  • 現場異常の確認

などです。

前工程エンジニアはデスクワークだけでなく、現場との距離も近い仕事だと思います。

15:00〜 書類作成・改善業務

午後後半は、

  • 手順書作成
  • 改善資料作成
  • 導入準備
  • 各種申請対応

などのデスクワークを進めます。

特に新規設備導入時は、かなり多くの調整や資料作成が発生します。

17:00〜 定時後の対応

一応定時は夕方ですが、実際にはそこで帰れる日は少なめです。

半導体工場は24時間稼働しており、

  • トラブル対応
  • 解析
  • 会議
  • 装置立ち上げ

などが入ると、帰宅が夜になることもあります。

周囲を見ても、19〜20時頃まで残っているエンジニアはかなり多い印象です。


前工程エンジニアの仕事で大変なこと

トラブル対応が突然入る

半導体工場では、装置異常や品質問題が突然発生することがあります。

そのため、予定していた仕事が急遽変更になることも少なくありません。

関係部署との調整が多い

前工程エンジニアは、

  • 製造部門
  • 品質部門
  • 設備部門
  • 装置メーカー

など、多くの関係者と連携しながら仕事を進めます。

技術力だけでなく、コミュニケーション能力も重要です。

残業が長くなる日もある

装置トラブルや立ち上げ対応があると、残業が長引くこともあります。

特に生産影響が大きい案件では、優先対応になるケースが多いです。


前工程エンジニアのやりがい

工程改善の達成感

自分が進めた改善によって、

  • 品質向上
  • 生産性向上
  • 歩留まり改善

などにつながると、大きな達成感があります。

最先端技術に関われる

半導体業界は技術進化が非常に速く、常に新しい技術に触れられる環境です。

最先端分野で働ける点は、大きな魅力だと思います。

生産に直接貢献できる

エンジニアの改善活動が、そのまま工場全体の生産性向上につながることもあります。

自分の仕事が成果として見えやすいのも、この仕事の面白さです。


半導体前工程エンジニアに向いている人

前工程エンジニアは、以下のような人に向いていると思います。

  • データ分析が好き
  • 改善活動が好き
  • チームで働ける
  • 問題解決が好き
  • 現場と関わる仕事がしたい

まとめ|前工程エンジニアは地道だけど面白い仕事

前工程エンジニアは、

  • データ解析
  • 現場対応
  • 他部署調整
  • 改善活動

などを幅広く担当する仕事です。

華やかなイメージよりも、地道な改善の積み重ねが多い仕事ですが、その分やりがいもあります。

これから半導体業界を目指す人の参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

九州出身の高専卒。
現在は半導体業界の外資系メーカーで、前工程エンジニアとして稼働率改善や関連部署との調整業務に従事しています。

技術職として働きながら、

* RSU・ESPP
* 資産形成
* FIRE
* AI活用
* キャリア

についても日々勉強・実践中です。

このブログでは、半導体業界や外資勤務のリアル、お金や働き方について、実体験ベースで発信しています。

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